矯正歯科ORTHODONTICS
矯正歯科で行うこと
矯正治療は外観を良くする動機で行う方が多いですが、歯科医院としてはお口の健康に役立つことを重視しています。歯列が整うとブラッシング効率が上がって、虫歯や歯周病のリスクが減ります。また噛み合わせを良くすることで顎の負担が減りますし、食事もしやすくなります。さらに、歯並びが整うことで自己肯定感が上がり、前向きに過ごしやすくなるメリットもあります。
お口の状況を知れば
矯正歯科の負担も低減
当クリニックでは、お子様が小さいうちからご来院いただいて、定期的にお口の中を拝見しながら、必要であればタイミングを見計らい、矯正治療をご提案しております。そうすればかなりの場合、小児矯正だけで終わることができます。
思春期になって矯正のワイヤーをつけるのは、本人の負担にもなりますし、また、費用もかかってしまいます。乳児のときからチェックをし、成人矯正に移行することなく終わらせることを考えませんか?まずは定期検診にてご相談ください。
矯正を始める時期
-
第Ⅰ期治療
第Ⅰ期治療は、乳歯と永久歯が混在している時期に行うことが一般的です。この時期には顎の骨が成長しているので、永久歯が整列しやすいように顎の幅を調整することが可能です。そのため、歯列を整えるための基礎を作ることを目的としています。
-
第Ⅱ期治療
12歳以降を目安に行う矯正治療で、永久歯が生えそろっていることを条件とします。治療内容としては成人矯正と同様で、最終的に歯並びを整える目的で行います。第Ⅰ期治療を行っていれば、矯正のための抜歯を避けやすくなるでしょう。
当クリニックが
提供する小児矯正
拡大床
ネジ調整で幅を広げることができる矯正装置です。小児期に使用することで、永久歯がキレイに整列できるスペースを作ることに役立ちます。脱着式なので、食事や歯磨きは普通にできますし、お子様のストレスを小さくできるメリットがあります。
拡大床のメリット・デメリット
Meritメリット
- 成人になってから抜歯をせずに矯正を終えられる可能性が高まります
- 治療の痛みが少ない
- 取り外しが出来るので、食事の際に困らないです
- 取り外しが出来るので、ブラッシングがしやすいです
Demeritデメリット
- 公的医療保険が適用されない自由診療です
- 混合歯列期6歳〜11歳くらいの子どもが対象です
- 装着時間が少ないと十分な治療効果が得られません
MTM(部分矯正)
「全体の歯並びとしては問題ないが、特定の場所だけ歯並びを整えたい」というときに選択する矯正方法です。基本的な流れは全顎矯正と変わりませんが、矯正する範囲が少ないので、小規模な矯正装置で対応できます。すべての症例に適応できるわけではありませんが、全顎矯正に比べると治療期間が短く、費用を低減できるなどのメリットがあります。
部分矯正のメリット・デメリット
Meritメリット
- 全顎矯正より治療費を抑えることができます
- 比較的短期間で治療を終えることができます
Demeritデメリット
- 公的医療保険が適用されない自由診療です
- 適応できない症例もあり、全顎矯正を勧めることもあります
- 基本的に噛み合わせの改善はできません
お子様のワイヤー矯正
永久歯が生えそろって以降(12歳以降が目安)なら、お子様に対してもワイヤー矯正を適応できます。ワイヤー矯正は実績が豊富で、信頼性の高さを特徴としています。
健やかな笑顔で充実した
人生を送るための成人矯正
歯科のホームページを見ると小児矯正の利点を紹介する内容が多いので、「矯正は幼児期に行うべき」という誤った印象を持つ人がいます。しかし成人矯正には、小児矯正には無いメリットがあるので、大人になってからの矯正もおすすめです。まず、大人であれば成長は止まっているので予想外の変化が起きにくく、治療がスムーズな傾向があります。また、大人はご自身の判断で治療開始しますから、モチベーションが維持しやすく、治療の成果を上げやすいのです。歯並びが気になっている人はぜひこの機会にご相談ください。
キレイな歯並びは虫歯や歯周病の予防にもなります
不正咬合の場合、歯並びが悪い部分に汚れが溜まりやすく虫歯になったり、噛み合わせが悪く歯ぐきに無理な力がかかって歯周病の原因となることがあります。
当クリニックでは定期検診に来院された患者様にも、歯並びに問題があれば、歯ぐきやレントゲン検査を行い、必要に応じて矯正治療をご提案しています。大人の方でも、気になることがあれば、ぜひご相談ください。
大人の方にはワイヤー矯正を
おすすめしています
ワイヤー矯正は、歯面に接着したブラケットという部品にワイヤーを通し、張力をかけることで歯を動かしていく治療方法です。ワイヤー矯正は歯の移動効率が良く、対応範囲も広いなどのメリットを持っています。また、治療費を抑えやすいのも大きな利点です。「ブラケットやワイヤーが目立つことを何とかしたい」という方には、歯の色に近い矯正装置を用意することもできます。ワイヤー矯正中は虫歯リスクが上がるので、歯磨き指導を徹底しています。
大人のワイヤー矯正
Meritメリット
- 多くの症例に適応できる利点があります
- 固定式なので24時間矯正が進みます
- 装置の調整をしやすい利点があります
Demeritデメリット
- 毎月1回程度の通院が必要です
- 目立たない色の装置は費用が少し上がります
- 慣れるまでは少し痛みや違和感があります
当クリニックの
矯正歯科の症例
乳歯時の小児矯正~永久歯の成人矯正
Before
After
主訴 | 歯並びを治したい |
---|---|
年齢・性別 | 女性 開始時8歳 |
治療期間・回数 | 約3年・48回 |
治療方法 | 3番目の犬歯が2番目の歯の手前に存在したため、切開し、フックを取り付け、正常な位置に牽引 |
費用 | 737,000円 +調整料 4400円/回 |
デメリット | 矯正器具がついている間は歯磨きがしにくく、虫歯になりやすい 保険適用外のため、自費診療となります 痛みを伴うことがあります 治療期間が数年に及ぶ |
備考 | メリット 並びが真っすぐになり見た目がきれい、歯磨きがしやすく虫歯や歯周病等のリスクが減る 上下の歯がすべてかみ合っているため、年をとっても歯が折れたりぐらついたりしにくい |